宅建士登録の方法を簡潔に解説!
宅地建物取引士(宅建士)として業務を行うためには、宅建試験合格後に「登録手続き」を行い、その後「宅建士証」を取得する必要があります。
本記事では、宅建士登録の条件や手続きの流れ、必要書類についてわかりやすく解説します。
宅建士登録の条件
宅建士として登録を行うには、以下の条件を満たす必要があります。
- 宅建試験に合格していること
宅地建物取引士資格試験に合格することが第1条件です。 - 実務経験または講習修了
- 宅地建物取引業における2年以上の実務経験が必要。
- 実務経験がない場合は、「登録実務講習」を修了することで代替可能です。
- 欠格要件に該当しないこと
成年被後見人や破産者など、法律で定められた欠格事由に該当しないことが求められます。
実務経験がない人向け:登録実務講習について
登録実務講習とは
宅建士の登録には2年以上の実務経験が必要ですが、実務経験がない方は登録実務講習を受講することで代替できます。
この講習は国土交通大臣の登録を受けた機関で実施される公式な講習制度です。
講習の内容
登録実務講習は以下の3つのステップで構成されています。
1. 通信講習(約1ヶ月間)
- テキストとDVD教材による自宅学習
- 実務に必要な基礎知識の習得
- 演習問題による理解度確認
2. スクーリング(2日間)※1日コースがある実施機関も有り
- 1日目:物件調査、価格査定など
- 2日目:重要事項説明書作成、契約書作成など
- 計12時間の実践的な演習
3. 修了試験
- ○×形式20問と書式問題10問
- 試験時間:1時間
- 合格基準:各科目80%以上の正解が必要
費用と実施機関
- 講習費用:20,000円~25,000円が相場
- 一部の機関では10,000円台の受講も可能
主な宅建登録実務講習実施機関の受講料を比較表にまとめました。
実施機関 | 受講料(税込) | 公式URL |
---|---|---|
LEC東京リーガルマインド ※1日コース有り | 22,000円 | https://www.lec-jp.com/takken/kouza/jitsumu/ |
日建学院 | 24,000円 (ネット割引22,000円) | https://www.nik-g.com/lessonlist/housing_jitsumu/ |
TAC | 22,000円 | https://www.tac-school.co.jp/kouza_takken/takken_jitumukou.html |
総合資格学院 | 20,500円 | http://hotei.shikaku.co.jp/takken_jitsumu/ |
TAKKYO | 11,200円から | https://takkyo.com |
Kenビジネススクール | 23,100円 | https://www.ken-bs.co.jp/index-kikin.html |
九州不動産専門学院 | 16,500円 (12/20迄申込みで9,900円!) | https://www.l-mate.net/tourokukousyuu2024.php |
※料金は2024年11月27日現在のものです。機関によって早期割引や各種割引制度があります。
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注意点
- 修了証明書の有効期限は約10年
- 合格後1年以内の受講が推奨される
- スクーリングを欠席した場合は振替受講が可能(実施機関による)
- 不合格の場合、同年度内なら無料で再受講可能(実施機関による)
登録手続き・宅建士証交付の流れ
必要書類を準備する
登録申請には以下の書類が必要です。
- 登録申請書(様式第5号)
- 誓約書(様式第6号)
- 身分証明書(本籍地の市区町村が発行、3か月以内のもの)
- 登記されていないことの証明書(法務局が発行、3か月以内のもの)
- 住民票(3か月以内のもの、本籍・続柄の記載不要)
- 宅地建物取引士試験合格証書
- 顔写真(縦3cm×横2.4cm、カラー)
- 登録資格を証する書面(以下のいずれか)
- 実務経験証明書と従業者名簿の写し(実務経験2年以上の場合)
- 登録実務講習修了証
- 国・地方公共団体での実務経験証明書
- 申請窓口へ提出
必要書類と登録手数料(37,000円)を添えて、試験を受けた都道府県の登録窓口へ提出します。窓口は都道府県ごとに異なるため、こちらで事前に確認しておきましょう。 - 登録完了通知を受け取る
登録が完了すると通知が届きます。 - 宅建士証の交付申請
登録完了後、「宅建士証交付申請」を行い、交付手数料4,500円を支払います。
これでようやく宅建士証が交付され、正式に宅建士として活動可能になります。
宅建士の登録から宅建士証の交付までの流れを以下の表にまとめました。
手順 | 内容 | 必要な書類・条件 | 備考 |
---|---|---|---|
1. 宅建試験合格 | 宅建士試験に合格する | なし | 毎年1回実施される国家試験に合格が必要 |
2. 資格登録申請 | 都道府県知事に資格登録を申請 | – 登録申請書 – 誓約書 – 身分証明書(本籍地の市区町村発行) – 登記されていないことの証明書(法務局発行) – 住民票 – 宅建試験合格証書 – 顔写真(縦3cm×横2.4cm) – 実務経験証明書または登録実務講習修了証 – 登録手数料(37,000円) | – 実務経験が2年以上ない場合、登録実務講習修了が必要 – 書類の有効期限は通常3か月以内 |
3. 登録完了通知 | 申請後、都道府県から登録完了通知を受け取る | 登録通知(ハガキ) | 通常、審査期間は約5週間 |
4. 宅建士証交付申請 | 宅建士証交付を申請する | – 宅建士証交付申請書 – 顔写真(カラー2〜3枚) – 登録通知書(ハガキ) – 本人確認書類 – 交付手数料(4,500円) – 法定講習修了証(試験合格から1年超過の場合) | – 試験合格後1年以内の場合、法定講習は不要 – 法定講習は事前予約が必要 |
5. 宅建士証受取 | 宅建士証を受け取る | なし | 申請から約2〜3週間後に交付。窓口または郵送で受取 |
費用について
宅建士証の交付まで費用はどれくらいかかるんだろう??
大体5万円以上かかるよ!合格後も意外と費用がかかるんだね。
- 登録手数料:37,000円
- 宅建士証交付手数料:4,500円
- 登録実務講習費用(実務経験がない場合):20,000円~25,000円が相場
注意点
- 必要書類には、市区町村や法務局で発行されるものが含まれるため、取得に時間がかかる場合があります。余裕を持って準備しましょう。
- 実務経験は自治体ごとに有効期限が異なる場合があるため、早めの申請がおすすめです。
- 氏名や住所変更がある場合は、事前に変更登録手続きを行う必要があります。
- 宅建士証の有効期限は5年間で、更新手続きが必要です。
まとめ
宅建士として働くためには、資格試験合格後に必ず「登録手続き」を行い、その後「宅建士証」を取得する必要があります。
登録には一定の条件や費用が伴いますが、この手続きを終えることで、不動産業界で活躍する第一歩を踏み出すことができます。
不動産業界でキャリアアップを目指す方は、ぜひこの記事を参考にスムーズな登録手続きを進めてください!
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