最近のSSバイクやスポーツネイキッドは荷物を積載することがほぼできません。そのため、シートバックやリヤキャリア+トップケースなどで積載できるようにするのが一般的です。
フランクスが所有しているスズキGSX-S125についてもタンデムシートが小さく、なかなか容量があるシートバックを積載できません。
シートバックでそこそこ容量があるものでしっかり装着できるものを探していたところ、ようやく見つけました!
はじめに
久しぶりにバイクに乗りたくなり、どうせ乗るならMTで遊びたかったため、税金や本体価格が安くコスパの良いGSX-S125を選びました。
納車されて改めて気づいたのは、荷物がまったく積めない!
わかってはいましたけど、荷物が積めないことがここまで不便とは思いませんでした。ショッピングに行っても買ったものを持って帰れないから何も買えない……
とはいえ、トップケースはバイクのフォルムが大きく変わってしまうので、個人的に付けたくない!

なにか良いものはないか、探していたところ、見つけました!TANAXのシートバック!

正直、バイクメーカーのことは全くわからないが、調べたらどうやら日本の会社でした!
Amazonにひしめく謎の中華製を買うくらいなら、信頼ある我らが日本メーカーのものを選びたい。
そこでTANAXのSSバイク用のフォルムに合う、積載容量が多めの【スポルトフィットシートバックMFK-312】に決めました。


製品概要
- スポルトフィットシートバッグの基本スペック
- サイズ:225(H)×250(W)×370(D)mm(最小時)、295(H)×250(W)×370(D)mm(最大時)
- 重量:1.18kg
- 容量:9~12リットル(可変式)
- 最大収納量:4.0kg
- 定価:14,850円(税込)
- 材質:1680Dポリエステル
- 取付条件:シート前180mm以上、シート後100mm以上、シート長さ140mm以上


購入する前にネットで取付条件を色々探しましたが、全く見つかりませんでした。実際に購入して装着したので紹介いたします。
特徴的なデザインと機能


ボトムカットデザインの秘密
- バッグの底面がシート設置面に向かって小さくなる「ボトムカット構造」を採用
- 通常のシートバッグでは難しいSSバイクの極小シートにもジャストフィットする設計
- 底面積を最小限に抑えつつ、上部で十分な収納容量を確保するという巧みな設計思想
極小リアシートにもフィットする理由
- 底面がシート形状に合わせて設計されているため、スーパースポーツ車の小さなリアシートにも安定して固定できる
- シートバッグはシートに押し付ける力で固定するため、ボトムカット構造により接地面積を最適化
- 取り付けバックルの設置位置が高いところにあるため、ベルトの引きがしっかり確保でき、装着安定度が高い
容量可変システム(ファスナー1つで3リットル容量アップ)
- 通常時は9リットルの収納量を確保
- ファスナー1つの操作で容量を12リットルまで拡張可能
- ツーリング先でお土産を購入した場合でも、簡単に収納スペースを増やせる便利機能
- 日帰りから1泊程度のツーリングに十分な容量を確保
標準装備の専用レインカバー
- 突然の雨でも荷物を守る専用レインカバーが標準で付属
- バッグの形状に合わせて整形されたレインカバーで、装着は被せてコードを引っ張るだけの簡単操作
- 防水性能を高め、ツーリング中の天候変化にも対応できる安心設計
高耐久性1680デニールポリエステル素材について
- 1680デニールの高密度ポリエステルを使用した頑丈な作り
- 水に強く、耐熱性に優れた素材を採用
- 引っ張り強度が高く、長期間の使用にも耐える高耐久性
- 振動や摩擦の多いバイク環境でも劣化しにくい素材選定
Kシステムベルトによる容易な取付
- タンデムシートが脱着できるバイク用に開発された専用ベルトシステム
- リアシートを外してグレー色のベルトを通すだけの簡単取り付け
- バッグと接続する4つのバックルでしっかり固定し、走行中のズレを防止
- バックル同士を接続するパーツも付属しており、バッグを取り外してもKシステムベルトはバイクに残せる便利設計


取り付け方法


TANAX公式HP・取扱説明書
https://www.tanax.co.jp/sites/default/files/pdf/MFK-312-manual-ol_240702f.pdf
Kシステムベルトの使い方
- 「簡単(K)」「強力固定(K)」のイニシャルを取った革新的なシートバッグ固定システム
- バイク用バッグの装着の面倒さや不安を一発で解決するTANAX MOTOFIZZブランドの画期的なアイテム
- シートバッグとベルトが一体化しているため、紛失や取り付けミスの心配がない
- タンデムシートを取り外して使用するタイプで、キャリア固定用ステーやフックがないバイクでも使用可能
リアシートへの固定手順
- ステップ1: グレーのベルトを外したシートに差し込む
- ステップ2: シートを元に戻し、グレーのベルトをしっかり引っ張ってシートに完全に固定
- ステップ3: バッグを乗せて、4ヵ所のバックルをはめ込み、バッグが動かなくなるまで締め込む
- 初見でも取り付け時間は約3分で完了する簡単設計!
取り付けのコツとポイント
- ロゴが入ったハブ部分をリアシートの収まりのいい中央に配置する
- グレーのベルトはキュッと締めてしっかり固定すること
- リアシートはカチッと確実に留めて、4つのバックルがしっかり出ていることを確認
- シートバッグの前側が後方から引っ張られるような形で固定すると前ずれを防止できる
- タンデムシートの形状によっては、走行中にベルトに余裕が生じて緩みが発生する場合があるため注意
安定性の確認方法
- バッグを手で前後左右に動かし、完全に固定されているか確認する
- 4ヵ所のバックルがすべて適切な張力で締められているか確認
- 特に前方の固定部分が緩んでいないか重点的にチェック
- ブレーキングや加速時に起こりがちなバッグの前後ズレが防止できているか確認
- 走行前に必ずベルトの緩みがないか最終確認を行う
- 長距離走行時は休憩の際にベルトの緩みを再確認し、必要に応じて締め直す
Kシステムベルトは、シンプルな構造ながら強力な固定力を実現し、ツーリング中の不安を解消してくれる画期的なシステムです。正しく取り付けることで、ライディングに集中できる安心感を得られます。
実走レビュー
- 高速走行時の安定性
- 長距離ツーリングでの使用感
- 雨天時のレインカバー性能
まだ長距離走行していないので、町中を短距離だけのレビューになりますが、装着しているときとそうでないときの走行の違いは全くわかりませんでした。
また走行によりシートバッグがずれることもなく、しっかり装着されています。



長距離や雨天時での使用感は、今後経験したら追加でレビューいたします。
メリット・デメリット


良かった点
- SSバイクの極小リアシートにもしっかりフィットし、走行中のズレがほとんどない安定感
- Kシステムベルトによる取り付けが非常に簡単で、初心者でも迷わず装着できる
- 容量可変システムで、必要に応じて3リットル増やせる柔軟性が便利
- 標準装備のレインカバーが形状にぴったりで、急な雨でも荷物を確実に保護できる
- 高耐久素材を使用しているため、長期間使用しても劣化が少なく、耐候性も優れている
- 底面のボトムカット設計により、シートとの接地面が最適化され、安定感が格段に向上
- 取り外し時もワンタッチで簡単に外せるため、バイクから離れる際のストレスがない
改善してほしい点
- 容量9〜12リットルは日帰りツーリングには十分だが、1泊以上の場合はやや不足を感じる
- 外側のポケットがもう1〜2箇所あると小物の収納がさらに便利になる
- カラーバリエーションがもう少し豊富だと、バイクとの色合わせがしやすくなる
- 完全防水ではないため、豪雨時はレインカバーを装着しても若干の浸水リスクがある
- サイドのベルト調整部分が長時間の使用でどこまで保てるか
- 反射材がもう少し多いと夜間走行時の視認性がさらに向上する
- 簡単に取り外しできるため、バイクから離れる際は防犯上のリスクあり
- 拡張した際のフォルムがSSバイクとややミスマッチ
価格に対する価値
- 定価13,500円(税抜)は高品質シートバッグとしては標準的な価格帯
- 専用レインカバーが標準装備されている点は同価格帯の他製品と比較して高コストパフォーマンス
- 高耐久素材を使用しているため、長期間使用できることを考えると投資価値は十分にある
- Kシステムベルトの取り付け簡便性は、この価格帯では他に類を見ない優れた特長
- SSバイク専用設計の希少性を考慮すると、価格以上の価値がある
- 日帰りから1泊程度のツーリングユーザーにとっては、コストパフォーマンスが非常に高い
- 長期ツーリングには容量不足だが、その用途に限定すれば価格に見合った十分な価値がある
まとめ
結果、購入してとても満足しています。
なによりツーリングがてら、バイクで買い物に行けることが、こんなに便利とは思いませんでした!
リュックサックを背負うことなくフラットな姿勢で運転できるためストレスも皆無です。
シートバックでお悩みの方に少しでも参考になれば幸いです。