簿記2級に落ちた直後のあなたに、先に結論を伝えます。
今の悔しさが残っているうちに、次のCBT試験を申し込んでください。
筆者フランクスは1回目59点、2回目65点と立て続けに不合格でした。
しかし2回目からわずか6日後の3回目で、88点で合格しています。
落ちた直後は「自分には向いていない」と考えがちです。
筆者も10年前、大手スクール(T社)に通いましたが2回不合格となり、一度は簿記を完全に諦めました。
それでも立て直せた理由は、根性ではありません。
敗因を数字で特定し、CBT(ネット試験)の仕組みを使い倒しただけです。
この記事では、不合格2回の実データと、3回目までの1週間で何をやったかをすべて公開します。
フランクス65点で落ちたときは正直へこみました。でも、あと5点の壁は1週間で越えられます!
結論:落ちた直後こそ最速で再受験する
CBTの最大の武器は、統一試験と違って「次」を自分で決められることです。
予約は受験日の3日前まで可能で、筆者は2回目の不合格から6日後に3回目を受験しました。
なぜ間を空けないほうがいいのか。理由は2つあります。
- 商業簿記・工業簿記の知識は落ちた時点がピークで、時間とともに抜けていく
- 直近のスコアレポートで「どの大問で何点落としたか」が判明しており、対策範囲を絞り込める
半年後の再挑戦は、覚え直しからのやり直しです。
一方、1〜2週間後の再挑戦なら、弱点の穴埋めだけで合格ラインに届きます。
試験勉強を「満水直前のバケツ」に例えるなら、水が漏れきる前に注ぎ足すほうが早いのは当然です。
不合格2回の記録:59点→65点
筆者の受験記録を隠さず出します。
FP2級合格(2024年1月)の直後から簿記2級の学習を始め、6か月・360時間を投入した結果がこれでした。
| 受験回 | 受験日 | 得点 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 2024年6月30日 | 59点 | 不合格 |
| 2回目 | 2024年7月15日 | 65点 | 不合格 |
| 3回目 | 2024年7月21日 | 88点 | 合格 |
日商簿記2級の合格点は70点です。
2回目は「あと5点」でした。
360時間も勉強して2回落ちたと聞くと絶望的に思えるかもしれません。
しかし59点→65点と伸びていた事実が、あとから振り返ると重要でした。
やり方は間違っていない、詰めが甘い箇所があるだけ。
スコアレポートがそう教えてくれていました。
なお筆者は10年前にも大手スクールの講座で簿記2級に挑戦し、2回不合格となって挫折しています。
通算5回目でようやく手にした合格です。
当時と違ったのは、宅建・賃管士・FPの学習で「毎日勉強する習慣」が先にできていたことでした。


敗因を2つに特定した:工業簿記の詰めと連結会計
2回のスコアレポートを見比べて、失点源を2つに絞りました。
**1つ目は工業簿記で満点を取れていないこと。**
簿記2級の配点は商業簿記60点・工業簿記40点です。
工業簿記は出題パターンが商業より限られており、仕上げれば満点を狙える科目とされています。
ここで取りこぼすと、難化しやすい商業簿記側で挽回する必要が生じ、合格が運任せになります。
**2つ目は連結会計です。**
第2問で連結が出ると手も足も出ない状態でした。
連結は「捨てる」選択肢と、よく語られますが、筆者は捨てずに「部分点を取りに行く」方針を選びました。
商業の他の論点だけで60点中48点以上を安定させる自信がなかったことに加え、連結は完答できなくても解ける箇所だけで数点拾える出題形式だからです。
ここで大事なのは、敗因を「勉強不足」という抽象的な言葉で済ませないことです。
勉強不足と書いた瞬間、対策は「もっと勉強する」になり、次も同じ結果になります。
大問ごとの得点を見て、固有名詞(工業簿記・連結)まで落とし込んでください。
3回目までの1週間でやったこと
2回目の不合格当日の夜、その場で3回目を申し込みました(CBTは申込日の3日後以降の試験日を選択可能)。
残り6日間は、次の2点だけに使いました。
- 工業簿記の総復習:テキスト『スッキリわかる 日商簿記2級』の工業簿記範囲を頭から解き直し
- 連結会計の集中投入:『合格するための本試験問題集 日商簿記2級』から連結の問題だけを抜粋して反復
新しい教材は1冊も買っていません。
使ったのは既に持っていたテキストと問題集、それにスキマ時間用の「パブロフ簿記」アプリです。
パブロフ簿記は商業・工業それぞれの仕訳問題を反復できるアプリです。
無料版もありますが、筆者は広告の出ない有料版(各800円※公開前に要再確認)を購入しました。
数百円で勉強の中断が消えるなら安い投資です。
通勤時間や昼休みの反復に充て、仕訳の瞬発力を第1問(20点)につなげました。
仕訳の瞬発力は第1問(20点)に直結します。
平日は仕事があるため、机に向かえるのは夜の1〜2時間だけです。
だからこそ範囲を2つに絞りました。
1週間で全範囲を回そうとしたら、確実に共倒れになっていたはずです。
使用教材の詳細は以下の記事にまとめています。


結果:88点合格、工業簿記は40点満点
3回目の得点内訳は16/20/12/28/12でした。
第4問28点+第5問12点、つまり工業簿記は40点満点です。商業簿記は60点中48点でした。
この内訳が示す事実は明快です。
1週間の詰め込みで積み上がったのは、まさに対策した工業簿記と連結(第2問20点)でした。
敗因の特定→範囲を絞った集中投入、という手順がそのまま点数になっています。



目標にしていた工業簿記満点が取れたときは、点数以上に「やり方が正しかった」ことが嬉しかったです!
CBT連続受験の実務:申込みルールと注意点
再受験を決めたら、次の3点だけ押さえておけば動けます。
- 予約は受験日の3日前までに完了させる(会場・日時はマイページから選択)
- 統一試験の前後には施行休止期間があり、CBTを受けられない(例:2026年度は6月8日〜17日、11月9日〜18日など。最新の期間は商工会議所の検定ページで確認)
- 合否は当日その場で判明し、スコアレポートが配布される
受験料はかかりますが(筆者の申込時は6,050円・税込)、半年間モチベーションを維持するコストと比べれば安い投資です。
筆者のように「記憶が熱いうちの6日後」を選べるのは、CBTだけの特権と言えます。
落ちた直後にやってはいけない3つのこと
立て直しを遠回りにする行動があります。
筆者が10年前の挫折で実際にやったものばかりです。
- 教材の総入れ替え:落ちた原因はテキストではなく、仕上げきれていない範囲にあります。新しい教材は「1周目の学習」をやり直すだけで、時間を失います。
- 長い休憩を挟む:「一度リセットして次の統一試験で」は、知識の水が抜けきるのを待つ行為です。休むなら合格後にしてください。
- 敗因を分析せずに再受験する:スコアレポートを見ずに申し込むのは、同じ場所に同じ罠を仕掛けるようなものです。申込みの前に、大問別の失点を5分でいいので書き出してください。
独学を続けるか、講座に切り替えるかの判断基準
3回目以降も独学でいくべきか。
筆者の基準は「敗因を固有名詞で言えるかどうか」です。
「工業簿記の標準原価計算」「連結の成果連結」のように失点源を特定できているなら、独学の絞り込み学習で十分立て直せます。筆者がそうでした。
一方、「どこが分からないのかが分からない」「テキストを読んでも連結の構造が頭に入らない」状態なら、講義で解説してもらうほうが早いです。10年前の筆者は後者だったのに独学と同じ姿勢で通学し、2回落ちました。
簿記の通信講座なら、筆者はクレアールをおすすめしています。
独学の教材費が5,000円前後に対し講座は数万円かかりますが、質問できる環境と網羅的なカリキュラムが含まれます。もう一度落ちて半年を失うリスクと天秤にかけて判断してください。


また、連結会計の理解に苦しんでいる場合は、YouTubeの「ふくしままさゆき」さんの講義が無料で使えます。
筆者も理解の補強に活用しました。


まとめ:敗因の特定→絞り込み→最速の再受験
本記事の要点は3つです。
- 落ちた直後が知識のピーク。CBTなら最短で再受験でき、筆者は6日後の3回目で88点合格
- 敗因はスコアレポートから固有名詞で特定する。筆者の場合は工業簿記の詰めと連結会計
- 対策範囲を2つ程度に絞り、新教材は買わない。工業簿記は満点を狙える科目
次に取る行動は1つ、CBTの再受験予約です。
予約は受験日の3日前まで。
スコアレポートを机に置いて、失点した大問を書き出すところから始めてください。
あと5点は、あなたが思っているより近くにあります。

