キッチンの水の流れがだんだん悪くなってきた——その原因の多くは、排水管にこびりついた油(ヘドロ)です。
業者の高圧洗浄は 3〜5万円 が相場ですが、ケルヒャーの高圧洗浄機を持っていれば、パイプクリーニングホース 代の7,000円程で自分で解消できます。しかも2回目以降は無料!
ただし、この記事の一番大事なポイントを先に言います。
フランクス「屋外の桝から」だけでは直りませんでした。 実際に油づまりを解消できたのは、シンク下のS字トラップの“先”から洗ったときです!
筆者は最初にセオリー通り屋外の桝から洗いましたが、ホースが途中で止まり、詰まりが解消しませんでした。
最終的に解決したのはシンク側からの洗浄です。
この記事では、回り道した分も含めて正直に、何をどこから洗えば効くのかを解説します。



半年前に業者にワイヤー+水圧で油をかき出してもらったのに、また流れが悪化……。「次は自分でやろう」と思って試行錯誤した記録です。
結論:効いたのは「シンク下S字の先」からの洗浄だった
先に結論をまとめます。
- 油のヘドロは シンクに近い横引き配管の区間 にたまりやすい。
- 屋外の桝から逆方向に洗う方法は、ホースがその区間まで届かず(筆者は約5mで停止)、油づまりには不十分だった。
- シンク下のS字トラップの先(下流側の直管)からホースを入れると、最も汚れた区間を直接洗えて、大量の油が取れて解消した。


つまり「外の桝からが基本」と紹介されがちですが、油づまりに関してはシンク側からの方が効くケースがある、というのが筆者の実体験です。
まず大前提|ケルヒャーのホースは“S字トラップを通り抜けない”
混同しやすいので最初に整理します。ケルヒャー公式の仕様には、こう明記されています。
「曲がりがきついシンク下などのS字管での利用はできません。」
公式HP:https://www.kaercher.com/jp/outlet/741902/7-5m-26444930.html
これは「S字トラップの中を通り抜けて奥へ進ませることはできない」という意味です。
真鍮ノズルの先端は硬く、急なS字カーブを曲がれないためです。
一方、筆者がやったのは 「S字などの排水トラップを迂回し、その先の連結ナットを外して直接、配管口からホースを入れる」 方法です。
トラップを通り抜けるのではなく、トラップより下流の配管に直接アクセスするので、公式の注意点とは矛盾しません。



「シンクの排水口に上から突っ込む」のではありません。トラップの先の配管から入れる、という点が重要です。
⚠ ただしこの使い方はメーカーが想定する“屋外配管の洗浄”の範囲を超えた応用です。
後述の注意点(特に室内での逆流・飛散)を必ず読んでから、自己責任で行ってください。
使った機材|ケルヒャーK3+パイプクリーニングホース
筆者が使ったのはこの2点です。
① ケルヒャー 高圧洗浄機 K3 ホースリール


| 項目 | スペック |
|---|---|
| 常用吐出圧力 | 2〜7.5 MPa |
| 最大許容圧力 | 10 MPa |
| 常用吐出水量 | 約310 L/h(最大360 L/h) |
| 本体質量 | 約5.8kg(アクセサリー除く) |
| 高圧ホース | 10m(ホースリール一体型) |
| 電源 | 100V(50/60Hz共用) |
排水管洗浄では K2より下位機種だと圧力不足とされ、メーカーも上位機種を推奨。
K3クラス(7.5MPa)だと必要十分です。
② ケルヒャー パイプクリーニングキット 7.5m


先端の真鍮ノズルの穴から高圧水を後方へ逆噴射し、その推進力でホース自身が配管内を進みます。
水圧・品質が重要ですので安い互換性品ではなく、純正品をおすすめします。
- 対応する配管:内径40mm〜200mm
- 曲がり:90°以内・2箇所まで通過可能
- S字トラップを通り抜ける用途には非対応(公式仕様)
- 適合:ケルヒャー家庭用 K2〜K7(ケルヒャー機専用)
公式HP:https://www.kaercher.com/jp/outlet/741902/7-5m-26444930.html



筆者は7.5mホースで、桝側からは約5mで停止しました。長い配管をカバーしたい場合は15mの純正品もあります。
純正15m対応品👇️
手順①:屋外の桝から洗う(筆者はこれだけでは直らなかった)
まず最初に試した、いわゆる“基本”の方法です。
結論から言うと油づまりには力不足でしたが、汚れの軽い予防メンテには有効なので手順を残します。


STEP1:キッチン排水につながる桝を特定する
複数の桝がある場合は、台所から水を流しっぱなしにして、どの桝に水が来るかを確認します。
まずはキッチンに一番近い枡を特定しましょう。
STEP2:給水・ホース接続・桝から投入
- K3を準備、パイプクリーニングキットをノズル含め接続
- ノズルを桝の中のキッチンに向かう配管口に入れてからレバーを握る。
- 逆噴射の力でホースが家の方向(上流)へ進む。


STEP3:進めるところまで洗う
どんどんホースを入れて洗浄していきましょう。逆噴射の力で簡単に進みます。
筆者の場合、約5mで進まなくなりました。(3か所目の配管曲がりを突破できなかった)ある程度の汚れは出ましたが、シンクに近い区間までは届かず、1ヶ月後に本格的に詰まりました。





「桝から逆方向」は、最も油が固まってこびりついた区間までホースが届かず、ここで“もう一手”が必要でした。
手順②:シンク下S字の先から洗う(これで解消した)
これが実際に大量の油を取り除き、詰まりを解消した方法です。
STEP1:連結ナットを外して配管口を作る
家の中が濡れないようにケルヒャーK3本体は家の外に出して、近くの窓からトリガーガンと洗浄ホースを室内に入れます。
シンク下の排水トラップと排水ホース(配管)をつなぐ「連結ナット(スリップナット)」をゆるめて外し、その差込口から洗浄ホースを入れられるようにします。
トラップを通り抜けるのではなく、トラップより下流側の配管口から入れるのがポイントです。


⚠ 室内作業なので逆流・飛散対策が必須です。
バケツ・タオルを準備してから外してください。配管構造によってナットの位置や外し方は異なるので、無理は禁物です。
STEP2:ノズルを差し込み、タオルで“蓋”をしてからレバーON
- ノズルを必ず配管の中に差し込んでからレバーを握る。空中で握るとホースが暴れて非常に危険です。
- 差込口のすき間を“捨ててもいいタオル”でふさいで蓋がわりにすると、逆噴射で戻ってくる汚水の室内への飛び散りを大きく抑えられます(筆者もこの方法で室内の汚れを防げました)。
- 逆噴射でホースが下流(桝の方向)へ進みます。
STEP3:油が出なくなるまで洗う
最も汚れた区間を直接洗うため、石鹸状の白い油の塊や黒いヘドロが大量に出てきます。
出てこなくなれば完了の目安。
👇️洗浄中の排水管の様子【動画・回覧注意】
STEP4:レバーを離してから抜く/復旧
抜く前に必ずレバーを離すこと。握ったまま抜くと汚水が顔に飛びます。最後に連結ナットを元通りに締め直し、水を流して水漏れがないか確認します。





点検口から床下の水漏れが発生していないかも確認しましょう!
STEP5:流れを確認
シンクから水を流し、スムーズに流れれば成功です。



外の桝からでは取れなかった油が、シンク側からだと面白いように取れました。流れが完全復活して感動!
作業前に必ず読む|安全と失敗回避の注意点
特に手順②は室内での高圧作業なので、リスクが上がります。次は必ず守ってください。
- 逆流・飛散対策を最優先。シンク側から洗うと、汚水と油が手前(自分・シンク下収納)に戻ってきます。差込口は“捨ててもいいタオル”で蓋をするのが効果的。あわせてバケツ・タオル・ゴム手袋を。
- ノズルは必ず配管内にホースの赤い線まで入れてからレバーON。空中操作は厳禁。
- 抜くときもホースの赤い線が見えたらレバーOFF。
- 古い配管・接着の弱い塩ビ管は高圧で破損・漏水のおそれ。少しでも不安なら業者へ。
- 連結ナットの復旧後は必ず水漏れチェック(締めすぎ・パッキンのズレに注意)。
- この使い方はメーカー想定外の応用。自己責任で。
- 賃貸・マンションは共用配管に関わるため管理会社へ相談。
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費用比較|DIY vs 業者の高圧洗浄
| DIY(ケルヒャー) | 業者依頼 | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 本体+ホースで約3〜3.5万円 | 0円 |
| 2回目以降 | ほぼ0円(水道代のみ) | 毎回3〜5万円前後 |
| 手間・難易度 | 自分で作業(難易度低め) | 立ち会いのみ |
| 向いている人 | 戸建て・再発を繰り返す人 | 1回だけ/配管が古い人 |



半年で再発するような家は、本体を持っておくと2回目以降が実質タダ。ケルヒャーは洗車やベランダ掃除にも便利でコスパ良きです!
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つまりを防ぐ|キッチン排水の日常メンテ
そもそも油を流さないのが最大の予防です。
- 鍋・フライパンの油は油凝固剤や新聞紙で拭き取ってから洗う。
- 週1回、重曹+クエン酸(またはお湯)で軽く流す。
- 半年〜1年に1回、ケルヒャーで予防洗浄



油を直接シンクに流すのは辞めましょう!詰まります。
よくある質問(FAQ)
Q. シンクの排水口から直接ホースを突っ込めますか?
A. できません。公式仕様どおり、ホースはS字トラップを通り抜けられません。排水トラップと配管をつなぐ連結ナットを外し、その先の配管口から入れる必要があります。
Q. 屋外の桝からだけで直りますか?
A. シンクに近い区間の油づまりにはホースが届かないことがあります(筆者は約5mで停止)。その場合はシンク側からの洗浄が効きます。
Q. K3でも使えますか?
A. 使えます。K2〜K7対応ですが、K2の下位機種は圧力不足のためK3以上が安心です。
Q. 業者に頼んだ方がいい場合は?
A. 配管が古い・自分での洗浄や復旧が不安・賃貸/マンションの場合は、無理せず業者・管理会社へ。
まとめ・詰まりが頻発する家こそDIY
最後に要点を整理します。
- 油づまりはシンクに近い横引き配管にたまる。屋外の桝から逆方向ではホースが届かないことがあり(筆者は約5mで停止)、シンク下の連結ナットを外して“トラップの先”から洗うと、最も汚れた区間を直接落とせる。
- 必要なのは ケルヒャーK3クラス以上+純正パイプクリーニングホース7.5m。本体さえあれば2回目以降は実質0円で、業者の3〜5万円が浮く。
- ただし手順②はメーカー想定外の応用&室内での高圧作業。タオルで差込口を塞ぐ/ゴーグル着用/連結ナット復旧後の水漏れ確認だけは絶対に省かない。
- 再発を防ぐ最大のコツは油を流さないこと(凝固剤・拭き取り+定期洗浄)。
詰まりが再発する家こそDIY。桝からで足りなければシンク側から試しましょう。
業者へ依頼するより安価に実施できます。



機械オンチの私でも直せました。ポイントは「外の桝から効かなければ、室内のトラップの先から洗う」、室内作業は水濡れ対策も万全に!
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