GSX-S125/R125のチェーン調整|たるみ8cm→3cmで異音が消えた!

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GSX-S125_R125 チェーン調整術
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GSX-S125のチェーンを測ったら、たるみが約8cm(80mm)ありました。
スズキの取扱説明書が示す規定値は20〜30mm。
上限と比べても2.5倍以上です。

アクスルナットを緩めて張り直す作業は、約30分で終わりました。
ショップなら1,700〜2,800円かかる作業です。
調整後は、加速・減速のたびに鳴っていたガチャガチャ音が完全に消えています。

調整前のたるみ測定(チェーンを押し下げた状態)
フランクス

中古で買ってから4,500km、一度もチェーンを調整していませんでした。点検をサボったツケです💦

目次

GSX-S125/GSX-R125のチェーン調整はDIYで十分

工具が手元にあるなら、チェーン調整はDIYで十分です。
たるみを測り、後輪の位置を少しずらすだけで、特別な技術はいりません。

ショップの工賃と比べると、差は次のとおりです。

項目DIY(筆者の場合)ナップス2りんかん
費用0円(手持ち工具)1,700円〜2,500〜2,800円(店舗で異なる)
作業時間約30分15分〜(+待ち時間)店舗で異なる
備考工具は次回以降も使える清掃&給油&調整は4,200円〜清掃・注油は別料金
工賃は税込(各社の公表値・店舗ブログより)

1回分の工賃は小さく見えますが、チェーンは走るほど伸びます。
筆者は4,500km放置しただけで、規定値を大きく外れました。
調整は一度きりでは終わらない作業なので、自分でできると毎回の出費と予約の手間が消えます。

ただし、トルクレンチを持っていない場合は購入費がかかります。
この比較は工具の章で行います。

チェーンがたるむと出る症状|筆者のGSX-S125で起きたこと

筆者のGSX-S125で出た症状は2つでした。
加速・減速時の金属音と、エンブレ時の「外れそうな」音です。

加速・減速のたびにガチャガチャ鳴る

最初に気づいたのは、アクセルを開けた瞬間と戻した瞬間の音でした。
一般的に、チェーンが緩んでいると力の向きが変わるたびにチェーンが波打ちます。
その結果、スイングアームやチェーンガイドに当たって音が出ます。

信号からの発進や、アクセルを戻した瞬間に「ガチャッ」と鳴るなら、たるみを疑ってください。

急なエンブレで「チェーンが外れそう」な音がした

エンジンブレーキ(アクセルを戻したときにかかる減速)を急に効かせたとき、チェーンが外れそうな音がしました。調整を決めたのは、この音がきっかけです。

ガチャガチャ音だけならあまり気にしていませんでした。
しかし「外れそう」と感じる音は、走行中のトラブルに直結します。

放置するとどうなるか

一般的に、たるみが大きすぎるとチェーンが外れるおそれがあります。
外れたチェーンがスプロケット(チェーンがかかる歯車)周りに噛み込むと、その場で自走できません。

出先で動けなくなれば、レッカーを呼ぶことになります。
任意保険にロードサービスが付いているか、このタイミングで確認しておくと安心です。

GSX-S125のたるみ規定値と測り方

規定値は20〜30mm。
前後スプロケットの中間で、チェーンを上下に動かした幅を測ります。

規定値は20〜30mm(取扱説明書)

スズキのGSX-S125取扱説明書では、ドライブチェーンのたるみを20〜30mmと定めています。
30mmを超えたら緩みすぎ、20mmを下回れば張りすぎです。

測り方:前後スプロケットの中間を上下に動かす

測るのは、前後スプロケットのちょうど中間です。
指でチェーンを押し上げた位置と押し下げた位置の差が、たるみになります。

筆者はメジャーを縦に当て、上下それぞれの目盛りを読みました。
専用のゲージがなくても、家にあるメジャーで測れます。

取扱説明書では、点検は平坦な場所でサイドスタンドを立てて行うよう案内しています。
筆者は後付けした純正センタースタンドで作業しました。

センタースタンドで後輪を浮かせると、接地時とたるみが変わることがあります。
調整後にサイドスタンドへ戻し、もう一度測ると確実です。

フランクス

センタースタンドでは20mmで調整したのに、サイドスタンドでもう一度測ってみると30mmになりました。

筆者の実測は約8cm(80mm)

チェーンを押し上げた状態
チェーンを押し下げた状態

上下の差は約8cm(80mm)。
規定の上限30mmを大きく超えていました。

チェーンには錆も浮いていました。
清掃・注油は別記事でまとめます。(清掃・注油は別記事でまとめる予定です)

錆が出たチェーンと左側アジャスター

必要な工具と費用

最低限そろえたいのは、19mm・17mm・10mmのレンチ、トルクレンチの4つです。
測定用のメジャーを入れても5点で済みます。

筆者が実際に使った工具は次のとおりです。

  • 十字レンチ(17mm・19mm):アクスルナットとシャフトの頭に使用。19mmのメガネレンチがなかったため代用
  • 10mmレンチ(ダイソー):アジャスター用
  • トルクレンチ:アクスルナットの本締め用
  • メジャー:たるみの測定用

この中で代わりがきかないのが、トルクレンチ(設定した力に達すると「カチッ」と知らせる工具)です。

アクスルナットは後輪を固定する部品です。
緩ければ後輪がずれ、締めすぎればネジ山を傷めます。
料理でいえば計量カップのようなもので、目分量で締めるのをやめるための道具です。

ショップの調整工賃は1回1,700〜2,800円。
トルクレンチが4,500円程度なら、2〜3回分の工賃で元が取れる計算です。
オイル交換でドレンボルトを締めるときにも使えるので、出番はチェーン調整だけではありません。

GSX-S125のチェーン調整手順【写真付き】

手順は「緩める→張る→測る→締める→測る」の流れです。
筆者は約30分で終わりました。

手順1:平らな場所でエンジンを止める

作業はエンジンを止めてから始めます。
取扱説明書でも、点検・調整はエンジン停止状態で行うよう書かれています。

場所は、平坦で足場の安定したところを選びます。
筆者はコンクリートの平らな場所で、センタースタンドを立てて作業しました。

作業前にアジャスターの目盛りも確認しておきましょう。

右側の目盛り(調整前)
左側の目盛り(調整前)
フランクス

左右とも”0″は完全に見えていない状態です。

手順2:アクスルナットを緩める

アクスルナット(後輪の軸を固定するナット)は、車体右側のマフラー側にあります。
サイズは19mmです。

19mmでアクスルナットを緩める

ナットは外しきらず、後輪が前後に動く程度まで緩めます。
ナットと一緒にシャフトが回ってしまうため、左側にあるシャフトの頭(17mm)を別のレンチで押さえてください。

手順3:アジャスターを左右同じだけ回して張る

アジャスター(後輪を前後に動かしてチェーンの張りを変える部品)は、スイングアームの後端に左右1つずつあります。
筆者は10mmのレンチで回しました。

10mmレンチでアジャスターを回す

ベルトの穴を1つずらすように、後輪を少しずつ後ろへ引くイメージです。
一気に回さず、少し回しては測るを繰り返します。

ここで守りたいのが、左右の目盛りをそろえることです。
取扱説明書でも、左右同じ目盛りに合わせるよう指示されています。
片側だけ回すと後輪が斜めになり、チェーンやスプロケットの片減りにつながります。

右側の目盛り(調整後)

左側の目盛り(調整後)
フランクス

今回は左右とも”0″が完全に見える同じ位置まで調整しました!

手順4:たるみを測り直す

アジャスターを回すたびに、たるみを測り直します。
目標は規定値の20〜30mmです。

後輪を手で回して位置を変え、数か所で測ると張りのムラにも気づけます。
筆者は約2cm(20mm)に合わせました。その後サイドスタンドで測ると約3cm(30mm)でした。

調整後(押し上げた状態)
調整後(押し下げた状態)

手順5:アクスルナットを65N·mで締める

位置が決まったら、トルクレンチでアクスルナットを締めます。
規定トルクは65N·m(N·m=締め付ける力の単位)で、取扱説明書に記載されている数値です。

トルクレンチ(65N·m)で本締め

締め付けると後輪がわずかに動き、たるみが変わることがあります。
締めたあとにもう一度測り、規定値に収まっていれば完了です。

手順6:試走して音を確認する

最後に試走して、音を確認します。
筆者の場合、加速・減速時のガチャガチャ音も、エンブレ時の外れそうな音も完全に消えていました。

フランクス

4,500km分のサボりが、30分の作業で解決しました!

調整しても直らないならチェーン交換のサイン

一般的に、次の状態なら調整ではなく交換を検討します。
調整で張れても、すぐに緩むなら寿命の可能性があります。

  • アジャスターを目一杯回しても、規定値まで張れない
  • 一周回すと、張る場所と緩む場所の差が大きい
  • スプロケットの歯先が尖ったり、片側に倒れたりしている

筆者のチェーンは、今回の調整で規定値に戻せたため交換していません。
ただ、走行距離は19,900kmで錆も出ています。
清掃・注油をしたうえで、状態を見ていく予定です。

よくある質問

Q. チェーンのたるみは、どのくらいの頻度で点検すればいい?

取扱説明書に距離の指定はなく、日常点検の項目に入っています。
2りんかんのピットスタッフは、1,000kmまたは1か月を目安に挙げています。

筆者は4,500km放置して約8cm(80mm)まで緩みました。
給油のついでに目で見るだけでも、異変に早く気づけます。

Q. 張りすぎるとどうなる?

一般的に、張りすぎるとチェーンやスプロケット、ベアリングに過大な負荷がかかります。
規定値の下限20mmより張らないようにしてください。

Q. センタースタンドがなくても調整できる?

できます。
GSX-S125/R125は出荷時にセンタースタンドが付いていないため、サイドスタンドでの作業が基本です。
後輪が接地したままなので、測る場所を変えるときはバイクを少し前後に動かします。

まとめ

GSX-S125/GSX-R125のチェーン調整は、工具さえあれば30分ほどで自分でできます。
要点は次の3つです。

  • たるみの規定値は20〜30mm。筆者の車両は約8cm(80mm)で、加減速時に異音が出ていた
  • 手順は「緩める→張る→測る→締める→測る」。左右の目盛りをそろえて後輪の傾きを防ぐ
  • 本締めはトルクレンチで65N·m

まずは今日、メジャーを持ってチェーンの真ん中を上下に動かしてみてください。
30mmを超えていたら、調整のタイミングです。

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